rspecでseedデータに依存しているテストコードを使わないように修正していました。
その理由をPRに書いたんですが、ちゃんと書いてみたら思ったことが言葉にできて良かったのでこちらにも転記。
実装背景
RSpec 実行時に seed データを利用していたため、以下のような問題が発生していた。
これらを解消し、テストの独立性向上・可読性・保守性・安定稼働 を担保するため、seed を使わない形へ修正した。
❌ 問題点
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テストの独立性が失われる
- seed はグローバル変数のように作用し、テスト間でデータを共有するため、依存関係が生じやすい。
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可読性・保守性の低下
- テストコードだけでは「どのデータを使っているか」が判別しづらく、変更時に影響範囲が追えない。
- 個々のテストで必要なコードが明示されない
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データ変更時の影響が予測しづらい
- seed データを変えると、どのテストが壊れるか不透明で、保守コストが増大する。
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seed がない状態のテストが行いづらい
- 必要なケース(空データや nil のケースなど)のテストが漏れてしまう可能性が高い。
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テストと本番の seed が食い違うと誤った動作確認になる
- テスト用と本番用でデータがズレると、実際の動作確認として妥当性を欠く。
✅ 期待される効果
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テストの独立性が高まり、メンテナンスが容易に
- どのテストがどんなデータを使っているか明確になるため、変更時の影響範囲が把握しやすくなる。
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可読性・保守性の向上
- テストコードを読むだけで、必要なデータの内容や意図が分かるようになり、レビュー・修正がスムーズに進む。
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多様なケースのテストが可能
- nil や空データなど、これまで seed がある前提では扱いづらかったケースもテストしやすくなる。
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安定したテスト実行
- 並列テストや CI/CD の実行環境でも、テストが安定しやすくなり、不要なデバッグコストを削減できる。